福島県二本松市で毎年行われている「木幡の幡祭り」。
このお祭りは国の重要無形民俗文化財にも指定される日本三大旗祭りのひとつです。
今回は「木幡の幡祭り」の概要・見どころ・日程・開催情報・駐車場・アクセス方法を紹介します。
木幡の幡祭りの概要
木幡の幡祭りとは
福島県二本松市の木幡山で行われるこの「木幡の幡祭り」では、5色の大きな旗を100本以上立てて、法螺貝(ほらがい)の音とともに山道を進む勇壮な行列を見ることができます。
このお祭りの起源は約950年前の「前九年の役」まで遡ります。
この戦いで、源頼義・義家は安倍氏の大軍に押され、わずかな手勢で木幡山へと退却して立てこもりました。
その夜、山に雪が降り積もり、杉の木々が白旗のように真っ白に染まりました。
その光景を見た安倍氏側は「多くの兵が潜んでいるのではないか」と勘違いし、撤退。この思わぬ誤解が味方し、頼義・義家らは勝利を収めたと伝えられています。
この物語から、感謝した人々がこの地域の神様に感謝を込めて、この一部を再現する祭りとして「木幡の幡祭り」が始まりました。
この祭りに初めて参加する若者は「権立(ごんだち)」と呼ばれます。
「権立」とは成人を迎える若者という意味を持ち、赤地の着物や男根を象った「太刀」を身につけます。
これらを身につけることによって、大人への道を歩むとされており、祭りでは「幡行列」のほかにも大人になるためのさまざまな行事が行われます。
幡行列(はたぎょうれつ)
「木幡の幡祭り」の大きな柱の1つ目は「幡行列」です。
この「幡行列」は、色鮮やかな幡を立てて山を登る行列で、法螺貝の音が鳴り響きながら、約3キロ歩いて羽山神社を目指します。
雪景色の中、大勢の人が行列で山を登る姿は、昔の軍勢行進を再現したような厳粛な雰囲気を感じることができます。
羽山籠り(はやまごもり)・胎内くぐり(たいないくぐり)
2つ目の大きな柱は「羽山籠り(はやまごもり)」と「胎内くぐり(たいないくぐり)」です。
ここでは「権立」が参加する儀式となっており、「羽山籠り」では、お祭り前日から15歳以上の男性が、堂社で寝泊まりし、身を清めるところから行われます。
また、この儀式では「水垢離(みずごり)」という冬の深夜に水をかぶって心身を清めるという精神修行のような行事も行われます。
そして、祭り当日の「胎内くぐり」では、約70センチほど岩の割れ目を、小銭を口にくわえながらくぐる、という成人儀式が行われ、これらの儀式を終えて初めて成人として認められます。
その後「権立」と「幡行列」が合流し、隠津島神社へ参拝して「木幡の幡祭り」は締めくくりとなります。
この「木幡の幡祭り」は青森県「神賑(かみにぎわい)祭」と長野県「岳の幟(たけののぼり)」とともに日本三大旗祭りに数えられており、日本を代表する旗祭りとして有名です。
見どころ
「木幡の幡祭り」1番の見どころはやはり「幡行列」です。
5色の大きな幡を掲げて歩くこの行列こそ、日本三大旗祭に代表される日本屈指の行列です。
戦国時代には武士の軍旗にも使われた「幡」ですが、この他にも「仏教での供養の旗」や「神に捧げる布」などさまざまな意味があります。
そんな「幡」をこの「幡行列」では、100本以上の色鮮やかな旗竿に取り付け、風に揺られながら山道を進んでいきます。
これは、他では見ることのできない見どころの1つと言えます。
また、行列の出発の合図でも使われる法螺貝も「幡行列」の見どころの1つです。
先頭に位置する総大将の合図によって、法螺貝が山中に響き渡り、行列がスタートする光景は、昔を感じることのできる貴重な体験と言えます。
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木幡の幡祭り2025の日程・開催情報
| 日程 | 2025年12月7日(日) |
| 開催時間 | 8:00〜13:00 前夜祭は前日18:00~ |
| 開催場所 | 木幡住民センターグラウンド |
| 住所 | 福島県二本松市木幡叺内65 |
| 入場料 | 無料 |
| 臨時連絡先 | 0243-66-2490(東和観光協会) 0243-46-2869(木幡山隠津島神社) |
駐車場
お祭り当日は開催場所付近に臨時駐車場が設置される予定です。
詳しくは下記のサイトよりご覧ください。
引用:https://www.city.nihonmatsu.lg.jp/
より詳しい場所の情報が入り次第随時更新します。
アクセス方法
車
・東北自動車道二本松IC約25分(約23キロ)
仙台宮城ICから東北自動車道二本松ICまで約1時間50分(約150キロ)
電車
・JR東北本線二本松駅から車で約20分(約14キロ)
当日は「二本松駅」から臨時バスが運行します
仙台駅からJR東北本線二本松駅まで約1時間(乗り換えなし)
まとめ
今回は福島県二本松市で行われる「木幡の幡祭り」について紹介しました。
日本三大旗祭りに指定される伝統あるこのお祭りでは、現代ではなかなか見ることができない、旗について多く触れることができます。
技術が発達した現代だからこそ、古来の情報伝達手段である旗を使ったお祭りを見ることで、新たに感じられるものがあるかもしれません。
みなさんぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょうか?




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