日に日に気温が下がり、いよいよ本格的な寒さの季節が近づいてきました。
この時期になると、気温の低下とともに注意したいのが「ノロウイルス」の感染です。
今回は、ノロウイルスの特徴や感染を防ぐために知っておきたい対策方法をまとめました。
ノロウイルスについて
ノロウイルスは胃腸炎の原因となるウイルスです。
主な特徴は以下の通りです。
| 流行時期 | 11月~3月ごろ |
| 年間発症人数 | 約6億8500万人 |
| 年間死亡人数 | 約20万人 |
| 症状 | 下痢・嘔吐・胃痛 |
| 発症時間 | 約12〜48時間 |
| 回復まで | 約1〜3日 |
| 合併症 | 脱水症状 |
ノロウイルスは寒さや乾燥に強くこれからの時期には特に注意が必要です。
また、5歳未満の発症率が最も高いデータがありました。
ノロウイルスは体内に入れないための対策
ノロウイルスを体内に入れないための基本的な対策として、大切なのが「手洗い」です。
外出先では知らないうちに多くの細菌やウイルスが手についています。帰宅後や食事前には、30秒以上かけて丁寧に洗うことで、清潔な状態を保つことができます。
次に意外と見落としがちなポイントが、スマートフォンの画面です。
手をきれいに洗っても、その後にウイルスのついたスマホを触ることで再び感染のリスクが高まります。アルコールシートなどを使って、スマホの表面を定期的に消毒するようにしましょう。
さらに、食品を通じた感染にも注意が必要です。
ノロウイルスは熱に強く、中心温度が90℃以上にならないと死滅しません。また、アルコール消毒が効きにくいという特徴もあります。調理器具やまな板などを消毒する際は、塩素系漂白剤を使用することでより確実にウイルスを除去できます。
手洗いだけじゃない!食事からできるオススメの食材3選
ノロウイルスなどの感染症対策といえば手洗いやマスクが基本ですが、ウイルスが体内に入っても発症しにくい体をつくることも大切です。
ここでは、免疫力を高めてウイルスに負けない体をつくるためのおすすめ食材を3つ紹介します。
①ケルセチンを含む食材:免疫改善にはケルセチンを含む食材がおすすめで、主に玉ねぎ、パセリ、りんご、ブルーベリーなどに含まれています。現在免疫力が弱いと感じている方は、これらの食材を摂取し、免疫改善を行うことがウイルスから体を守るための対策となります。
②アラビアノガラクタンを含む食材:免疫力をさらにら高めるためには、アラビアノガラクタンを含む食材がおすすめで、主に人参、ラディッシュ、梨、トマトなどに含まれています。
③腸内環境を整える食材:腸内環境を整えることも免疫力向上に役立ちます。主に発酵食品や魚、キノコの食材を摂取することも効果的な対策と言えます。
食事以外にも!免疫力を高めれるオススメな習慣3選
食事以外でも免疫力は習慣の部分からでも高めることが可能です。
ここでは、免疫力を高める特にお勧めな3つの習慣を紹介します。
①適度な運動を行う:健康習慣として代表的な運動ですが、免疫を高めることにも有効で、運動による血行の促進や、免疫細胞の活性化により免疫力を高め、ウイルスに強い体になります。
②太陽を浴びる:太陽を浴びることで生成されるビタミンDが免疫細胞の働きを調整する役割があります。また自律神経を整える役割もあり、免疫力の維持につながります。
③睡眠をしっかり取る:睡眠中に免疫細胞などさまざまな細胞の修復を行なっているため、免疫力を回復させるために睡眠は必要です。また睡眠不足の状態では体が通常よりも弱っている状態になるため、ウイルスからの攻撃に対して抵抗できない体になってしまいます。
まとめ
今回は、ノロウイルスの特徴や、感染を防ぐためにできるさまざまな対策方法をまとめました。
ノロウイルスは非常に感染力が強く、発症するとつらい症状に悩まされることも少なくありません。
そんな思いをしないためにも、「ウイルスを体内に入れない工夫」と「もし入っても負けない体づくり」の両方を意識して、この冬のシーズンを元気に乗り切りましょう。


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