金価格12年振りの大幅下落はなぜ起きた!?

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2025年10月21日金価格が前日比で6.3%の下落を起こしました。

今回はなぜ金価格の大幅下落が起きたのか?
そしてなぜ金の価格が現在に至るまでここまでの人気を得てきたのか?と言う点をまとめました。

なぜ起きた!?金価格の大幅下落

今回ネット上で金価格が話題となった理由の1つは金価格が前日比で約6.3%の大幅下落を起こし、2013年以来の12年振りとなる下落幅を更新したことが理由です。
過去金価格は長期的に見ると現在まで継続的に上昇傾向でした。

そんな中起きた大幅下落でした。

今回下落した要因の1つとして言われているのは、数年に渡り世界的な問題の1つだったロシア、ウクライナ情勢に解決の兆しが少し見えたことではないかと言われています。
金は安全資産のため、今回のように世界的に落ち着きを取り戻す空気感があると金価格は下落する傾向にあります。

なぜ金は人気があるのか?

金が人気を得ている理由はいくつかあります。

1つ目が安定して世界での価値が認められている点です。金は実物を保有することができ、空気や水などで劣化することがない物体のため安定して価値を持ち続けることができます。また、世界各国の中央銀行が金を保有していることなどから見ても、それだけ金に対する信頼があるという証とも言えます。

2つ目が安全資産としての役割があると言う点です。戦争などの世界的危機に陥った場合などの世界情勢が不安定になると、投資家達は株式投資や仮想通貨などが下落するリスクを恐れ、一斉に売りに出される傾向があります。その際、価値の安定している金価格が上昇しやすくなり、歴史的な動きを見ても世界情勢が不安定などに上昇する傾向があると言えます。

3つ目が物価上昇時に価値が上がりやすい点です。金は物体として保有することが出来るため物価上昇に伴い金の価値も上昇します。現在、世界的見るとインフレ(物価上昇)の傾向が強いため、このままインフレが続くと相対的な金の価値も上昇していく傾向があるため点も人気の理由と言われています。

近年の金価格の変動から見える傾向

金価格1グラムあたりの国内小売価格の月間平均価格

1980年7月 2500(円)
1990年7月 2000(円)
2000年7月 1300(円)
2010年7月 3500(円)
2020年7月 6000(円)
2025年10月(現在) 22500(円)

金価格は短期的に上昇や下落を繰り返すなど大きな変動もありますが、長期的な目線で見ると継続的に上昇傾向にあります。

また、世界的な情勢が不安定になるような出来事があると大きく金価格が上昇する傾向にあります。近年ではコロナウイルスの流行が始まってからの半年間で約22%の上昇をしたというデータや、ロシア、ウクライナ情勢の問題発生時後には約50%以上の上昇を記録したデータなどがありました。

どうなる!?これからの金価格

これから先の金価格はどのような動きが予想されるのでしょうか?

金の人気の理由でも挙げたように、金は空気や水などで錆びたりしない常に安定した物質であるという点や、金は人口生産できない天然物である点などから考えると、これからも需要は上がり続ける可能性が高いと言われています。

しかし、先進国の中でも近年インフレから低インフレに移行する動きや、投資家のビル・グロス氏の「金の上昇は天井に達した可能性がある」と発言などもあるなど、今後下落する可能性も捨てきれないとも言えます。

まとめ

金価格は短期的に見ると世界情勢の影響を大きく受ける傾向があるため、予測は困難と言われています。しかし、これまでの長期的な歴史を見ると継続して価値は上がり続けているため、今後も継続して上昇する可能性が高いと言われています。

しかし、これからも状況は常に変わっていくため、最終的には自分自身で情報を集め判断していくことが大切です。

 

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