浮世絵が再注目の理由とは?おすすめの美術館も紹介

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日本の文化とも言える「浮世絵」が近年新たに再注目されています。

今回は再注目の理由や「浮世絵」が鑑賞できるおすすめの美術館についてまとめました。

浮世絵とは?

引用:https://www.fukuoka

浮世絵とは、江戸時代初期に生まれた日本独自の絵画様式です。

もともと「浮世」とは「現代風で華やかな世の中」という意味があり、「浮世絵」はその時代の庶民の日常や流行り、ファッションなどといった身近なものが多く描かれています。

浮世絵を初めて描いた人物は「菱川師宣」(ひしかわもろのぶ)と言われています。
江戸時代以前は、日本絵画といえば貴族などの上級階級を中心とした文化でしたが、「菱川師宣」は身近な日常などを新しく題材にすることで、庶民でも楽しむことのできる文化を生み出しました。

その後、「喜多川歌麿」(きたがわうたまろ)や「葛飾北斎」(かつしかほくさい)といった新たな浮世絵師に繋がれていき、現代でも多くの人を魅了する作品が多く残っています。

庶民でも楽しむことのできる文化として人気を得た「浮世絵」ですが、実は禁止や処罰の対象になったこともありました。

当時の「浮世絵」は華やかで刺激的な絵が多く、8代将軍徳川吉宗や松平定信らの時代では、風俗を乱すと判断され、販売禁止や制作禁止の処分を受けました。

再注目されている理由

そんな「浮世絵」ですが、近年新たに再注目されています。

・近年の美術館のテクノロジー化
近年、世界の美術館ではテクノロジーの進化が進み、足を運ばなくても多くの作品を鑑賞したり、高解像度の映像や写真によって作品の細部まで鑑賞することができます。
作品の素晴らしさや、実際に美術館訪れなくても「浮世絵」を世界中の人々が鑑賞することができるようになり、再注目を集めています。

・SNSによる海外での人気
近年では、SNSの普及によって「浮世絵」の魅力が世界中に広がりつつあります。
「日本文化の象徴」とも言える浮世絵ですが、今ではその独特の構図や色使いが「現代とマッチしたデザイン」として注目を集めています。
その結果、海外でも浮世絵の展示や特集が増え、日本美術の象徴として高い評価を得ることに繋がっています。

・歴史的な資料としての価値
「浮世絵」は、庶民の身近な暮らしや風景が描かれているため、当時の生活を知るうえで貴重な資料にもなっています。
単なる「昔の絵」としてだけでなく、過去の人々の日常や文化を感じ取れる“タイムカプセル”のような存在として、その価値が改めて見直されています。

浮世絵が鑑賞できるおすすめの美術館

石川県立美術館

引用:https://www.artagenda.jp

住所 石川県金沢市出羽町2-1
電話番号 076-231-7580
開園時間 9:30~18:00
休館日 年末年始(12/29~1/3)
観覧料 一般370円/大学生・65歳以上290円/高校生以下無料
所蔵数 4000点以上

「石川県立美術館」は石川県金沢市に位置しており、石川県にゆかりのある作品を中心に展示しています。

所蔵数は4000点以上あり、その中でも浮世絵が700点以上あるなど、充実したコレクション内容となっています。

太田記念美術館

引用:https://www.ukiyoe-ota-muse.jp

住所 東京都渋谷区神宮前1-10-10
電話番号 03-3403-0880
開園時間 10:30~17:30
休館日 毎週月曜日/年末年始
観覧料 一般1000~1200円/大高生700~800円(展示別)・中学生以下無料
所蔵数 14000点以上

「太田記念美術館」の所蔵数は14000点以上と日本最大規模となっており、この中でも浮世絵は10000点以上となっています。

また、展示や保存だけではなく浮世絵の研究を進めながら美術館運営を行っています。

山口県立萩美術館・浦上記念館

引用:https://www.hagishi.com/

住所 萩市平安古町586-1
電話番号 0838-24-2400
開園時間 9:00~17:00
休館日 毎週月曜日/年末年始
観覧料 一般400円/学生250円
70歳以上・18歳以下無料
所蔵数 約5500点

「山口県立萩美術館・浦上記念館」には2000点以上の浮世絵が所蔵されています。

この美術館では、展示品のほかにも地方の文化を体験することもでき、さまざまなところで楽しむことができます。

まとめ

浮世絵は時代を越えて現代でも人々を魅了し続けています。

この素晴らしい日本文化を感じながら、未来へ受け継いでいきましょう。

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