熊の出没は北だけとは限らない!西日本でも年々増える生息数

近年、熊の目撃情報や被害情報などのニュースを目にすることが多くなりました。

熊=北海道、東北地方というようなイメージを持つ方を多いと思います。

しかし、それ以外の全国各地でも生息数が増えているというデータが出ています。

今回はそんな身を守るための熊に関する情報をまとめました。

北海道や東北だけじゃない!?目撃情報の増える地域

皆さんは熊の被害といえば北海道や東北地方のイメージを持つと思います。

実際に、人身被害件数の多くは北海道や東北地方に報告されています。

しかし、近年はこれらの地域以外での人身被害件数が増加傾向にあります。

特に中国地方では約20年ほど前は毎年0.1件ほどでした。

しかし、ここ5年間では人身被害件数が10件を超える年も報告されています。

また、ここ20年間で中国地方での熊の生息データが約3倍になっていると報告されています。

更に、ほかの地域の熊の生息データも増加傾向にあると報告されてています。

 

近年の地方別の人身被害件数

北海道地方

2024年 6件

2023年 3件

2022年 9件

2021年 2件

2020年 3件

~~~

2008年 3件

 

東北地方

2024年 141件

2023年 44件

2022年 32件

2021年 55件

2020年 53件

~~~

2008年 22件

 

中部地方

2024年 20件

2023年 3件

2022年 22件

2021年 18件

2020年 24件

~~~

2008年 16件

 

北陸地方

2024年 21件

2023年 3件

2022年 11件

2021年 43件

2020年 44件

~~~

2008年 7件

 

関東地方

2024年 5件

2023年 5件

2022年 7件

2021年 9件

2020年 6件

~~~

2008年 3件

 

近畿地方

2024年 1件

2023年 2件

2022年 1件

2021年 2件

2020年 2件

~~~

2008年 0件

 

中国地方

2024年 3件

2023年 11件

2022年 5件

2021年 11件

2020年 7件

~~~

2008年 1件

 

・四国地方、九州地方、沖縄での人身被害件数はなし

 

熊の被害が増加傾向にある理由

全国的に増加傾向にある熊の被害の主な理由は以下の通りです。

・熊の生息数の増加

・温暖化などの環境の変化

・人口減少

中国地方での生息数が約3倍といったデータのように、全国的に熊の個体数が増えたことが一つの理由と言えます。

また、地球温暖化や人口減少などにより、熊の生息地域に変化が起こったこと。

人間の熊の生活範囲が近くなったことが挙げられています。

また、熊の餌であるブナの実やどんぐりが不作の年では、被害件数がさらに増加する傾向にあります。

そのため、冬眠前後の4月5月や9〜11月はさらに注意が必要です。

 

備えあれば憂いなし!熊と遭遇しないために私達ができる対策

年々生息範囲が広がり、被害件数も増えてきている近年。

誰しもが熊と遭遇しないための対策を行うことがこれからは必要となってきます。

~熊と遭遇しないためのアイテム~

・熊鈴

・熊笛

熊は臆病な性格のため、常に音を鳴らすことのできるアイテムを持っておくこと。

そのことで熊に人間がいることをアピールし、遭遇のリスクを減らすことができます。

また、もし遭遇してしまった際に使えるアイテムとして熊スプレーという撃退アイテムも存在します。

 

慌てないで!熊と遭遇してしまった時NG行動

熊対策をしっかり行っていても遭遇してしまう可能性もあります。

その際に身を守るために知っておきたいNG行動を紹介します。

~熊と遭遇した際のNG行動~

・熊の目を見ること

(目を見ることで熊は威嚇されていると感じ攻撃してくる可能性がある)

・背中を向けて走って逃げる

(背中を向けた瞬間に追いかけられるリスクがある)

・大きな声を出すなど慌てた行動

(熊をパニック状態にして攻撃的にさせてしまう可能性がある)

もし、熊に出会ってしまった場合は、慌てずに背中を向けないようにすること。

そして、熊の目ではなく全体を見ながらゆっくりと距離を取ることが大切です。

 

まとめ

熊被害が年々身近になってきている近年。

数多くの人が正しい対策と知識を身につけることで熊から我が身を守ることが大切です。

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